dovecot: auth: Fatal: Support not compiled in for passdb driver ‘vpopmail’
かなり古くなった仕様のサーバーを載せ替えた際の話となる。
qmailと言うメールサーバーで構築されているそのシステムは、vpopmailでアカウントを管理されていた。
今はpostfixとdovecotでメールサーバーを組むのが標準化されている中、qmail懐かしい・・・
メール送信用のSMTPサーバーをqmailからpostfixへ載せ替えるのは、稼働しているシステム的にトラブルが発生してしまう確率が高いことで、今回は保留した。
メール受信用のPOP3サーバーとIMAPサーバーだけは、dovecotへ移行することにした。
ただdovecotもまったく問題が無いわけでは無い。
vpopmailでメールアカウントを管理しているから、dovecotをvpopmail対応しなければいけないのだ。
dovecotをパッケージでインストールする場合、注意が必要となる。
標準でインストールされるdovecotのパッケージは、vpopmailをサポートしていない。
vpopmailに対応させる為には、ソースコードをダウンロードしてオプションを追加してコンパイルする必要があるのだ。
未対応のdovecotで、設定だけして動作させると
ご丁寧に
dovecot: auth: Fatal: Support not compiled in for passdb driver ‘vpopmail’
エラーを出力してくれる。
実に分かりやすくて親切だ。
設定項目はあるのだから、もっと簡単に切り替え対応してほしいところだが。
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■dovecotのソースをダウンロード wget http://vault.centos.org/6.6/os/Source/SPackages/dovecot-2.0.9-7.el6_5.1.src.rpm ■dovecotのソースをインストール rpm -ivh dovecot-2.0.9-7.el6_5.1.src.rpm ■vpopmailに対応させる設定を追加 vi /root/rpmbuild/SPECS/dovecot.spec --with-vpopmail \ ■dovecotをビルド rpmbuild -bb --clean /root/rpmbuild/SPECS/dovecot.spec ■vpopmailに対応したdovecotをインストール rpm -ivh /root/rpmbuild/RPMS/x86_64/dovecot-2.0.9-7.el6_5.1.rpm |
で、今回のオチとして
対応していないことは分かっていた、もちろん初めからコンパイルしてインストールしていたので、何の問題も無かった。
そう!
dovecotをアップデートするまでは・・・
dovecotを普通にアップデートすると再度未対応版がインストールされ、同じエラーメッセージが表示される。