HTML/画面・印刷などで読みやすいフォント「メイリオ(Meiryo)」とは何か?

メイリオ(Meiryo)とは和文ゴシック体フォントの1つであり、Windows Vistaに標準で搭載されるようになりました。
Windows XP、Windows Server 2003まで、Microsoft Windowsで利用されてきたMS UIゴシックに代わる新しいシステム用フォントとして提供されています。
フォント自体の形状としては、Windows XPにも存在する「HGSゴシックM」フォントに酷似しているそうです。

メイリオの語源は「明瞭」からきています。
画面上で見ても印刷しても極めて明瞭で読みやすい所から、そう名付けられました。
和文のベースラインが少し高く、和文と欧文が混在した文章での可読性を高められています。

MS Pゴシックや、MS UI Gothicは文字幅が狭いため、視認性に劣ります。
メイリオではこの問題を考慮し、これらのフォントや他の一般的な日本語フォントと比較して行間を広く取られています。
この改善は、将来の高解像度ディスプレイ時代を見据えたものとする意見もあります。

メイリオはWindows Vistaのシステム用フォントとして開発されました。
フォントファイル中にビットマップを持たず、レンダリングの際ClearTypeの使用を前提として新規に作成されている。
※ClearType（クリアタイプ）は、Windows XP以降における文字のアンチエイリアシング方式
　MS ゴシック等従来から提供されているフォントには、9pt程度の小さいサイズにおいてビットマップフォントが表示されました。
　これは可読性を確保するための試みであります。しかしアンチエイリアスが効かないため、ヒンティングやスムージングの恩恵が得られず他OSに比べ美しさに欠けました。

Windows Vista以外でメイリオ(Meiryo)フォントを使用する方法

■Windows XP、Windows Server 2003
・Visual Studio 2008 Express Editionに同梱
・WEBダウンロード配布

■Mac OS X
・Microsoft Office 2008 for Mac 日本語版に同梱